“かつじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
割譲33.3%
活上33.3%
渇情33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つまり……毛利方から提示して来た条件というのは、この際、媾和こうわするならば、備中びっちゅう備後びんご美作みまさか因幡いなば伯耆ほうきの五ヵ国を割譲かつじょうしよう。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平たく云うと、生きてる事実が明瞭になり切った途端とたんに、命を棄てようと決心する現象を云うんである。自分はこれを活上かつじょうより死に入る作用となづけている。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この句の情操には、或る何かの渇情かつじょうに似たところの、ロマンチックの詩情がある。「名も知らぬ虫」という言葉「白き」という言葉の中に、それが現われているのである。某氏初期の新体詩に
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)