“かしよく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
稼穡60.0%
家職20.0%
貨殖20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
稼穡かしよくのことにのみ没頭してゐる僧侶とは違つてゐるのに眼を留めるものなどもあつた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
国事を言つたために謹慎を命ぜられ、伏見宮家職かしよく田中氏にあづけられた。後に失行があつたために士林のよはひせざる所となり、須磨明石すまあかし辺に屏居へいきよして歿したらしいと云ふことである。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
貨殖かしよくせわしかった彼女が種々いろいろな客席へ招かれてゆくので、あらぬ噂さえ立ってそんな事まで黙許しているのかと蜚語ひごされたほどである。
松井須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)