“かいれい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
瑰麗66.7%
乖戻11.1%
回礼11.1%
海嶺11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
群青そのものの長襦袢また瑰麗かいれいを極め、これも夕風に煽られるたび、チラとなまめかしく覗かるる。とんと花川戸の助六か大口屋暁雨さながらの扮装いでたちだった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
老人は進の如き乖戻かいれいな男と好んで苦楽をともにしているような女が、言わばそのしゅうとめに当るものの忌日きにちを知って墓参りをするとは、そもそもどうしたわけであろう。そんな訳のあろうはずがない。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「きのう世子のご訪問をうけたから、回礼かいれいに行かねばならぬが、どうしたのか、今朝から腹痛がしてならぬ。わしに代って、ご挨拶に行ってくれぬか」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここはいわゆる海嶺かいれいというところらしく、ゆるやかな起伏のある丘をなしていて、歩くたびに海底の軟泥なんでいは煙のようにまいあがる。
地球発狂事件 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)