“おんみつぐみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
隠密組100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南——遠江とおとうみの国は浜松の城、徳川家康とくがわいえやす隠密組おんみつぐみ菊池半助きくちはんすけのところを指して、いっきにわしをかけらせた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が平常はお味方の中にいることも少ない隠密組おんみつぐみに籍をおいておりますので、或いはそちらではお覚えがないかも知れませぬ。蜂須賀彦右衛門はちすかひこえもんおいにあたる者で、渡辺天蔵わたなべてんぞうと申します。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「江戸で甲賀を名乗る家といえば駿河台するがだい墨屋敷すみやしき隠密組おんみつぐみ宗家そうけといわれる甲賀世阿弥こうがよあみだ……ウウム、その世阿弥が十年前に阿波へ入ったきり行方不明? こいつアいよいよ他人事ひとごとじゃあない」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)