“おのぼりさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
田舎者50.0%
赤毛布50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武士、町人、鳶ノ者、折助おりすけ婢女げじょ田舎者おのぼりさん、職人から医者、野幇間のだいこ芸者はおり、茶屋女、女房子供——あらゆる社会うきよの人々が、忙しそうに又長閑のどかそうに、往くさ来るさしているではないか。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「厭なことじゃ。ご免蒙ろう。……今日拙者は非番なのでな、そこで両国へ行ったところ、あそこへ行くと妙なもので、田舎者おのぼりさんのような気持になる。それで拙者もその気になって、曲独楽の定席へ飛び込んだものよ。すると、そこに綺麗な女太夫がいて……」
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
よく「群玉舎」と太文字でしたためた番傘さして、宿屋のどてら着た赤毛布おのぼりさんたちが上野駅附近をうろ/\してゐた。その人々の故郷への土産の丸の内見物なのである。
大正東京錦絵 (新字旧仮名) / 正岡容(著)