“おとッ”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
家君	50.0%
阿父	50.0%

家君

家君（おとッ）さんは平田に似て、それで柔和で、どこか気抜けがしているようにも見え、自分を見てどこから来たかと言いたそうな顔をしていて、平田から仔細（しさい）を聞いて

今戸心中 (新字新仮名) ／ 広津柳浪(著)

「家君（おとッ）さんがなぜ御損なんかなすッたんでしょうねえ」と、吉里はやはり涙を拭いている。

今戸心中 (新字新仮名) ／ 広津柳浪(著)

阿父

「で、家（うち）も下女一人外（ほか）使うて居らん。手不足じゃ。手不足の処（とこ）で君の世話をするのじゃから、客扱いにはされん。そりゃ手紙で阿父（おとッ）さんにも能（よ）う言うて上げてあるから、君も心得てるじゃろうな？」

平凡 (新字新仮名) ／ 二葉亭四迷(著)