“おしげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
惜気98.0%
吝気2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あとになって玉子の代価を勘定して西洋菓子は高くかかるとよく苦情を申しますが家へ十羽も鶏を飼っておけば惜気おしげなく玉子を使えます。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
多「はい、有難うがんすけれども、とうに着ればハア破れやんすから、矢張やっぱり此の古襦袢の方が惜気おしげがなくってかえって働きようがんす」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
尺璧せきへきの喜びにて、幾たびか魚籃びくの内を覗き愛賞あいしょうかざるに、尺余の鯉を、吝気おしげもなく与へて、だぼ沙魚はぜぴき程にも思はざるは、西行法師の洒脱にも似たる贅沢無慾の釣師かなと感じき。
東京市騒擾中の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)