“おくのいん”の漢字の書き方と例文
語句割合
奥院100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高尾たかお奥院おくのいんにかくれている、加賀見忍剣かがみにんけんどのという者にわたせばよい。その忍剣はこの鷲のすがたを毎日待ちこがれているであろう。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
旅舎は秀吉のきもいりで、桑実寺くわのみでら奥院おくのいんをあててある。さっそく直家はそこへ戻って、式服を解くとすぐ云い出した。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ム、大いそぎで、武蔵むさしの国、高尾山たかおさん奥院おくのいんまでいってきてくれ、しさいはここに書いておいた」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もなく、高尾の奥院おくのいんからくだってきた加賀見忍剣かがみにんけんは、神馬小舎しんめごやから一頭の馬をひきだし、鉄の錫杖しゃくじょうをななめににむすびつけて、法衣ころもそでも高からげに手綱たづなをとり、夜路よみち山路やまみちのきらいなく
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)