“おきあい”の漢字の書き方と例文
語句割合
沖合100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水茶屋の葭簀よしずは幾軒となく見渡すかぎり半円形をなしたる海岸につらなり、その沖合おきあいはるかなる波の上には正月の松飾りしたる親船、巍然ぎぜんとして晴れたる空の富士と共にそのほばしらそびやかしたり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
布哇ハワイから、ミッドウェーの東方沖合おきあいを、北西に進んでいた筈だから今日になって、進路を真西に向けたとなると……」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
夜明けをあと三十分にひかえて、ぼくたちは恐龍号の昇降口しょうこうぐちをぴったりと閉め、そしていよいよ出港するとすぐ潜航にはいった。ずっと沖合おきあいへ出てから浮上した。
恐竜艇の冒険 (新字新仮名) / 海野十三(著)