“おおとみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
大富100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大富おおとみからのびとと聞いたおまさは手のものをげだしてきた。懇切こんせつに使いの人のろう感謝かんしゃしたうえに、こまごまと死者のうえについての話を聞こうとする。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
しかしここに困ったことには、硫黄ヶ滝を境いとして西北の方は一体に神保帯刀様の領分の大富おおとみの金山に属しておりますれば、一尺たりともその方角へ掘り込むことは出来ませぬ。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それと云うのも神保様の大富おおとみ鉱山かなやまが駄目になって鉱石かないしが一つも出なくなったのに、こちとらの鉱山かなやま天蓋山てんがいさんからは益〻鉱石かないしが出るというので、つまり嫉妬しっとからの軍沙汰いくさざただというが
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)