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おおついたて
ふりがな文庫
“おおついたて”の漢字の書き方と例文
語句
割合
大衝立
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大衝立
(逆引き)
呵々
(
からから
)
と気違いじみた笑いを突走らせるのは、黒髪も
衣紋
(
えもん
)
も滅茶滅茶に乱した妖婦お小夜、
金泥
(
きんでい
)
に荒海を描いた
大衝立
(
おおついたて
)
の前に立ちはだかって、
艶
(
あで
)
やかに
邪
(
よこしま
)
な眼を輝かせます。
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
その中に、
廂
(
ひさし
)
に唐辛子、軒に
橙
(
だいだい
)
の皮を干した、……百姓家の片商売。白髪の婆が目を光らして、見るなよ、見るなよ、と言いそうな古納戸めいた
裡
(
なか
)
に、字も絵も解らぬ
大衝立
(
おおついたて
)
を置いた。
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
伸子は、毎朝のことだが一種速まる鼓動を感じつつ、
大衝立
(
おおついたて
)
で通り路から遮られた一つの机に近よった。佃はもう自分の講義に出て行った後であった。机の上に見馴れた彼の黒革鞄が遺してある。
伸子
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
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