“おおしょうや”の漢字の書き方と例文
語句割合
大庄屋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もあらせず、とうとうたる金鼓きんこや攻め貝もろとも、法師野ほうしのさとへひた押しに寄せてきた伊那丸勢いなまるぜい怒濤どとうのごとく、大庄屋おおしょうや狛家こまけのまわりをグルッととりかこんだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何のことはない、二十代もつづいた大庄屋おおしょうやの台所へ来たようなものです。
法師野の大庄屋おおしょうや狛家こまけの屋敷を横奪おうだつして、わがもの顔にすんでいた和田呂宋兵衛は、腹心の蚕婆かいこばばあ昌仙しょうせんをつれて、庭どなりの施無畏寺せむいじへでかけて、三重の多宝塔たほうとうへのぼり
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
水車小屋から法師野ほうしのまで、二八、九ちょうはたっぷりな道、暗夜悪路をものともせず、ひととび、五、六しゃくずつきびすをけって、たちまち大庄屋おおしょうや狛家こまけ土塀門どべいもんのうちへ、息もつかずに走りこんだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)