“おおいかぶさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
蔽被100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
七筋ばかり、工場の呼吸いきであろう、黒煙くろけむりが、こう、風がないから、真直まっすぐ立騰たちのぼって、城のやぐらの棟を巻いて、その蔽被おおいかぶさった暗い雲の中で、末が乱れて、むらむらと崩立くずれたって、さかさまに高く淀川の空へなびく。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)