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えだかはづ
ふりがな文庫
“えだかはづ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
枝蛙
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
枝蛙
(逆引き)
寒い朝日の光と一しよに、水の
匀
(
にほひ
)
や
芦
(
あし
)
の匀ひがおれの体を包んだ事もある。と思ふと又
枝蛙
(
えだかはづ
)
の声が、
蔦葛
(
つたかづら
)
に
蔽
(
おほ
)
はれた木々の梢から、一つ一つかすかな星を呼びさました覚えもあつた。
沼
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
おれの
丈
(
たけ
)
より高い芦が、その
拍子
(
ひやうし
)
に何かしやべり立てた。水が
呟
(
つぶや
)
く。
藻
(
も
)
が身ぶるひをする。あの
蔦葛
(
つたかづら
)
に
掩
(
おほ
)
はれた、
枝蛙
(
えだかはづ
)
の鳴くあたりの木々さへ、一時はさも心配さうに
吐息
(
といき
)
を
洩
(
も
)
らし合つたらしい。
沼
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
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