“うわすべ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
上滑50.0%
上辷41.7%
浮滑8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これを一言にして云えば現代日本の開化は皮相上滑うわすべりの開化であると云う事に帰着するのである。無論一から十まで何から何までとは言わない。
現代日本の開化 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そして或る時には、からす真似まねをするように、罪人らしく自分の罪を上辷うわすべりに人と神との前に披露ひろうもした。私は私らしく神を求めた。どれ程完全な罪人の形に於て私はそれをなしたろう。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
一座の空気が次第に濃厚になると、一番調子づくのは芦名兵三郎で、この男のがらは、不思議なほど浮滑うわすべりな空気にピタリとはまります。
悪魔の顔 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)