“うに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
海胆41.9%
雲丹41.9%
海膽9.7%
海丹3.2%
海児3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
穴を覗いて行くと、よく海胆うにが一つか二つ紺紫色の姿を見せていることがある。そして稀れには栄螺さざえが同居していることもある。
真夏の日本海 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
ここは下関名産雲丹うにの塩辛の発祥地である。小さな島であるが、どうした加減か雲丹が繁殖していて、漁村の副業に塩辛を造っていた。
九年母 (新字新仮名) / 青木正児(著)
この動物では先づ(一)海膽うに海盤車ひとで類に四五種ある。サラシンがセイロン島附近で觀察したところによれば、一つの海膽の表面に三毛から六毛位の大さの點々が一千乃至二千個も光つてゐた。
光る生物 (旧字旧仮名) / 神田左京(著)
これは六つに九つの姉妹の一番の仲好しで、兩人競爭してこの眞みどりの着物をつけた友だちの現はれるのを待つてゐるのでした。ほかにまた、これは少々厄介者でしたが海丹うにがゐました。
樹木とその葉:33 海辺八月 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
筑前名産の海児うに二桶をもらったなども、またこのころのことであった。