“うすよご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薄汚92.3%
薄穢7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
食物店といってはその浪花節の寄席の横に、名前はわすれた、おもてに薄汚うすよごれた白かなきんのカアテンを下げた床見世同然の洋食屋があるばかりだった。
雷門以北 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
沢は薄汚うすよごれた、ただそれ一個ひとつの荷物の、小さな提革鞄さげかばんじっながら、あおなりで、さし俯向うつむいたのである。
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
いつでも薄穢うすよごれのした洋服を着て、精々なにかの外交員くらいにしか見えなかった。
三の字旅行会 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)