“うしごめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
牛込98.6%
牛籠1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あっしゃ全体、神田の豊島町としまちょうで生れたんだけれど、牛込うしごめ赤城下あかぎしたに住んでたのさ。お父さんはお組役人——幕末あのころ小役人こやくにんなんざ貧乏だよ。
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
市谷いちがや牛込うしごめ、飯田町と早く過ぎた。代々木から乗った娘は二人とも牛込でおりた。電車は新陳代謝して、ますます混雑をきわめる。
少女病 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
病ニ罹リテタズ。実ニ癸丑六月十日也。享年五十六。牛籠うしごめノ常敬寺ニ葬ル。はい田中氏善クミ子ナシ。翁ハ躯貌くぼう肥大、風神脱灑だっさい。而シテ人ト交ルヤ胸ニ柴棘さいきょくナシ。烏山侯ノ愛重スル所ト為ル。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)