“うしくぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
牛窪66.7%
牛久保33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何ら、成算せいさんのない勝頼は、二連木にれんぎ牛窪うしくぼなどの部落を放火して、いたずらに示威じいして廻っただけであった。吉田城へはかからなかったのである。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
加賀のくにの白山谷はくさんだにを、鶴来つるぎ町のほうから手取てどり川に沿って登って来たひとりの旅装の老人が、牛窪うしくぼという村にかかる土橋のところで立停った。年は六十前後、背丈は五尺七寸くらいあった。
似而非物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
牛久保うしくぼの塁も一ぱいにまみれ、織田軍もまた、伊勢京師いせけいしなどの不慮を恐れて、いまだに一兵の来援もなく、所詮しょせん
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
途中、牛久保うしくぼまでかかると、織田軍と方向をかえ、夕立雲のように、設楽しだらはらへ急ぎに急いだ。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)