“いんでんがわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
印伝革100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
印伝革いんでんがわのかますから煙草を詰め替える与兵衛は船大工の親方、年はとっているが眼は光る。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
すると父は入念にその伝票を読み、渋い顔をしながら、ふところからおもむろに財布を出す。その財布は印伝革いんでんがわで、長さ一尺五寸ばかりあり、すっかり手擦れて古くなっている。
雪と泥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
……次に梅川から持って来た包をひらいた、つむぎのこまかい縞の単衣ひとえに、葛織くずおりの焦茶色無地の角帯かくおび印籠いんろう莨入たばこいれ印伝革いんでんがわの紙入、燧袋ひうち、小菊の紙、白足袋に雪駄せった、そして宗匠頭巾そうしょうずきんなどをそこへ並べた。
追いついた夢 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)