“印伝革”の読み方と例文
読み方割合
いんでんがわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お役で封を切る!」と、ぷッつり——切った麻糸からすべり落ちたのは、印伝革いんでんがわの大型紙入れ、まさしく多市のられた品物だ。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「印伝」というのは「印伝革いんでんがわ」のことで、文字が示します通り、印度より伝わった革細工を意味します。多くは鹿革しかがわで柔くなめしてあります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
大振りな大小に七分珊瑚玉さんごだま緒締おじめ印伝革いんでんがわの下げものを腰につけ、白足袋に福草履、朱の房のついた寒竹のむちを手綱に持ちそえ、朝々、馬丁を従えて三河台の馬場へ通う姿は
鈴木主水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)