“いってんばり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一点張75.0%
一天張25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大原君が洋行から帰って来て天下に家庭教育の改良を呼号こごうする時分はまた大食一点張いってんばりの大原せいでないぜ。世間は必ず家庭の救世主を以て大原君を崇拝するだろう。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
むしろ元禄に変化したるだけの変化さへ失ひ、「何や」「何かな」一点張いってんばりの極めて単調なる者となりをはりて、ただ時に檀林一派及び鬼貫おにつららの奇をろうするあるのみ。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
日本人間の、右のようは悪風あくふうな、形式的教育、私は忠君愛国を悪いとはいわないが、忠君愛国一天張いってんばりの形式教育によりて、大分助長されているものと思う。
人格を認知せざる国民 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
一から十までが干渉好きの親分肌の矢野次郎の実業一天張いってんばりの方針と相容あいいれるはずはなかった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
二葉亭の実業というは単なる金儲け一天張いってんばりではなかった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)