“あんじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
安心87.5%
安針12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もし昔から世俗で云う通り安心あんじんとか立命りつめいとかいう境地に、坐禅の力で達する事ができるならば、十日とおか二十日はつか役所を休んでも構わないからやって見たいと思った。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
左の手こそ、衆生の自分です。かくて、この両手を合わし、南無の精神に生きる所に、はじめて、私どもは、ほんとうに仏我れにあり、我れに仏あり、との安心あんじんを得ることができるのです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
船のことじゃが、三浦安針あんじんのフレガタ船(フリゲート。砲備した商船)に朱印状を添えて売りに出たのを、アンドレア李旦りたんという支那の頭人とうにんが買って作事さくじをし、来月の初旬に大波止おおはとから出る。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)