“あんざい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
安斎40.0%
安斉20.0%
安西20.0%
行在20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同藩の士安斎あんざい十郎兵衛じゅうろべえ嘉兼よしかねこれがこの口論の相手である。
寛永相合傘 (新字新仮名) / 林不忘(著)
何様のご家来かわからないが、学術優等品行方正だけは安斉あんざいさんの注文にはまっている。しかしどこまでも厄介やっかいなのは堀口生だった。
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
とシンミリいって、安斉あんざい先生は正三君の頭をなぜてくれた。こわいようでもやはり情の人だ。正三君はたいそううれしかった。
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
三十六年には脩が九月に静岡に往って、安西あんざい一丁目南裏みなみうらに渋江塾を再興した。県立静岡中学校長川田正澂かわだせいちょうすすめに従って、中学生のために温習の便宜をはかったのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
保は静岡安西あんざい一丁目南裏町みなみうらまち十五番地に移り住んだ。私立静岡英学校の教頭になったからである。校主は藤波甚助ふじなみじんすけという人で、やとい外国人にはカッシデエ夫妻、カッキング夫人等がいた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
行在あんざいに止まらんとすれば「還御かんぎょ」と言い、起居眠食、みな百姓の思いのままにて、金衣玉食を廃して麦飯を進むるなどのことに至らば如何。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)