“あもう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
阿蒙50.0%
天生25.0%
天羽25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小野さんの変りかたは過去を順当に延ばして、健気けなげに生い立った阿蒙あもうの変りかたではない。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
世のたとえにも天生あもう峠は蒼空あおぞらに雨が降るという、人の話にも神代かみよからそまが手を入れぬ森があると聞いたのに、今までは余り樹がなさ過ぎた。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さあ、これからが名代なだい天生あもう峠と心得たから、こっちもその気になって、何しろ暑いので、あえぎながらまず草鞋わらじひも緊直しめなおした。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『お父様が市長になつてから、まるで店は、わやや。天羽あもうには差押へを食ふし、店のものに月給は払はず、電話は抵当に入れるしさ……』