“あずきもち”の漢字の書き方と例文
語句割合
小豆餅100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近衛このえ殿あたりでさえも、年に一度の式日に、賓客まろうどが馳走を眺めて、口に入れられそうな物は、三宝にのっている小豆餅あずきもちぐらいな物であったという。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むかしこの猿ヶ馬場には、渾名あだな熊坂くまさかと言った大猿があって、通行の旅人を追剥おいはがし、石動いするぎの里へ出て、刀のつば小豆餅あずきもちを買ったとある、と雪の炉端ろばたで話がつもる。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
菅井和尚から貰った小豆餅あずきもちを出すと、喜んですぐ食べた。積みこむ荷の整理から買い集めまで一切この人一人でやるらしく、瞬時の暇もないらしい多忙さは気の毒なほどである。