“あいたずさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
相携90.9%
相挈9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしが亡友井上唖々子ああし相携あいたずさえて散策の途次、始めてこの陋屋の門を叩いたのは大正八年の秋も暮れ行く頃であった。
枇杷の花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
しかも人間は相携あいたずさえてこの悲劇的な道を、欣求精進ごんぐしょうじんしなければならない。人間は次善に満足しながら、しかも常に最高善の追求を放棄ほうきすることを得ないのである。
政治学入門 (新字新仮名) / 矢部貞治(著)
大阪なる友人をうを名とし重井に面して両親の意向を告げしに、その喜び一方ひとかたならず、この上は直ちに御両親にまみえんとて、相挈あいたずさえて岡山に来り
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
妾が出獄せし際の如きも岡崎氏と相挈あいたずさえ、ことに妾を迎えて郷里に同行するなど、妾との間柄もほとんど姉妹の如くなりしに、岡崎氏の家計不如意ふにょいとなるに及びて、彼女はこれをいと
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)