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『昆虫図』
ふりがな文庫
『
昆虫図
(
こんちゅうず
)
』
伴団六は、青木と同じく、大して才能のなさそうな貧乏画かきで、地続きの古ぼけたアトリエに、年増くさい女と二人で住んでいた。 青木がその裏へ越して以来の、極く最近のつきあいで、もと薬剤師だったというほか、くわしいことは一切知らなかった。 職人か …
著者
久生十蘭
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「ユーモアクラブ」1939(昭和14)年8月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
夜半
(
やはん
)
素
(
そ
)
剥
(
む
)
気
(
け
)
一切
(
いっさい
)
乾酪
(
チーズ
)
厠
(
かわや
)
夜半
(
よなか
)
暢気
(
のんき
)
洗骨
(
さらし
)
牡蠣
(
かき
)
翅音
(
はおと
)
蛋白
(
たんぱく
)
角刈
(
かくがり
)
辛辣
(
しんらつ
)
郷里
(
くに
)