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『初島紀行』
ふりがな文庫
『
初島紀行
(
はつしまきこう
)
』
正月六日朝早く千人風呂に入つて、その硝子窓から伊豆の沖の美くしい日の出を見ました。今日の快晴は疑ふべくも無い。海は襦子の感觸を以て銀の色を擴げ、中にところどころ天鵞絨の柔かみを以て紺青の圓い大きな斑を見せて居ました。何と云ふ好い凪でせう。 …
著者
与謝野晶子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約11分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
井
(
ゐど
)
入
(
はひ
)
畔
(
あぜ
)
凪
(
なぎ
)
摸
(
ま
)
榾火
(
ほだび
)
串插
(
くしざし
)
偸
(
ぬす
)
斑
(
まだら
)
絡
(
から
)
舳先
(
へさき
)
萌葱
(
もえぎ
)
蓋
(
ふた
)
錫
(
すず
)