『枯淡の風格を排す』
「枯淡の風格」とか「さび」といふものを私は認めることができない。これは要するに全く逃避的な態度であつて、この態度が成り立つ反面には人間の本道が肉や慾や死生の葛藤の中にあり、人は常住この葛藤にまきこまれて悩み苦しんでゐることを示してゐる。とこ …
著者 | 坂口安吾 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「作品 第六巻第五号」1935(昭和10)年5月1日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約15分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約25分(300文字/分) |
題名が同じ作品