(満里子の手帳から——) 冬のお休みになつたら今年もまた兄さん達といつしよに赤倉のスキーへ行くことを、あんなに楽しみにしてゐたのに、いざとなつたら母さんが何うしてもあたしだけを許して下さらないのだ。 「お前さんはもう学生ぢやないんだから、そ …
| 著者 | 牧野信一 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
| 初出 | 「婦人倶楽部 第十七巻第五号」大日本雄辯会講談社、1936(昭和11)年5月1日 |
| 文字種別 | 新字旧仮名 |
| 読書目安時間 | 約16分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約26分(300文字/分) |