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『二人いるとき』
ふりがな文庫
『
二人いるとき
(
ふたりいるとき
)
』
習慣になっているというだけの丁寧なものごしで、取次いだ若い女は、 「おそれいりますが少々おまち下さいませ」と引下って行った。 土庇が出ている茶がかった客間なので、庭の梧桐の太い根元にその根をからめて咲き出ている山茶花の花や葉のあたりを暖かく …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新女苑」1938(昭和13)年1月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約18分(500文字/分)
朗読目安時間
約30分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
確
(
しっか
)
嫂
(
ねえ
)
微
(
かすか
)
倦
(
う
)
堰
(
せき
)
寥
(
さび
)
暢
(
の
)
梧桐
(
あおぎり
)
溝蓋
(
どぶぶた
)
灌
(
そそ
)
炭団
(
たどん
)
狸穴
(
まみあな
)
真個
(
ほんと
)
顧客
(
とくい
)