“見當”のいろいろな読み方と例文
新字:見当
読み方割合
みあた41.4%
けんたう37.9%
みあ6.9%
あたり3.4%
けんとう3.4%
みあたら3.4%
みあたり3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たゞさらるいあま見當みあたりませんが、はちつぼ土瓶どびん急須きゆうすのたぐひから香爐型こうろがたのものなどがあつて、それに複雜ふくざつかたち取手とつてや、みゝなどがついてをり
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
成程なるほどむしふくろでは大分だいぶ見當けんたうちがひました。……つゞいてあまあついので、餘程よほどばうとしてるやうです。失禮しつれい可厭いやなものツて、なにきます。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
扨是等の石器は如何いかにしてつくられしやと云ふに、石斧石鏃の塲合ばあひとは事變はりて、半成品はんせいひん見當みあたらず、細工屑も見當みあたらざれば
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
喜介 先月の晦日みそかにかけ出したぎりで音沙汰なし、相手は大抵見當あたりが付いてゐるものゝ、表沙汰にしたら又迷惑する人もあらう。
箕輪の心中 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
したがつてそれ以前いぜん原始人げんしじんだとか、ハイデルベルグじんだとかにいたつては何萬年前なんまんねんまへであるか、にはかに見當けんとうがつかないくらゐです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
むかしのまゝ練壁ねりかべ處々ところ/″\くづちて、かはら完全くわんぜんなのは見當みあたらくらゐそれに葛蔓かづらのぼつてますから、一見いつけん廢寺ふるでらかべるやうです。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
はつたと白眼にらみおのれ何者なれば殺生禁斷せつしやうきんだんの場所をけがあまつさへ徳川徳太郎などと御名をかたる不屆者ふとゞきもの屹度きつと罪科ざいくわおこなふべきなれども此度このたび格別かくべつ慈悲じひを以て免しつかはす以後見當みあたり候はゞ決してゆるさゞるなり屹度きつと相愼あひつゝしみ心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)