“晦日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みそか93.5%
つごもり4.6%
かいじつ0.9%
ツゴモリ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなはち仏前に座定ざじょうして精魂をしずめ、三昧さんまいに入る事十日余り、延宝二年十一月晦日みそかの暁の一点といふに、忽然こつぜんとしてまなこを開きていわ
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
何故と云ふに、其次に「大火に因て次の日再大坂に帰る」と書してあるからである。「大火」とは正月晦日つごもり団栗辻どんぐりのつじの火事なることが明である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
九月晦日かいじつ病婦は遂に不帰の人となった。枕山が「悼亡」の律詩中に「一火延焼旧草廬。連宵野宿中寒初。」〔一火延焼ス旧草廬ヲ/連宵野宿シ寒ニあたルノ初〕とある。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
第一に「大祓へ」が、六月と十二月の晦日ツゴモリに行はれる様になつたのに目をつけてほしい。遠い海の彼方なる常世トコヨの国に鎮る村の元祖以来の霊の、村へ戻つて来るのが、年改まる春のしるしであつた。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)