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處々
読み方 | 割合 |
ところ/″\ | 72.7% |
しよ/\ | 13.6% |
ところ/\ | 9.1% |
ところどころ | 4.5% |
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村落の
處々にはまだ
少し
舌を
出し
掛けたやうな
白い
辛夷が、
俄にぽつと
開いて
蒼い
空にほか/\と
泛んで
竹の
梢を
拔け
出して
居た。
扨も重四郎は
幸手を立出で一先江戸表へ來りて
處々を
見物なさんと十五六日も
逗留して上野淺草吉原兩國芝増上寺
其外處々を
見歩行或日又本町通りを
天井は思切ツて
煤けてゐて、而も低い。
壁は、古い
粘土色の紙を張りつめてあツたが、
處々破れて
壁土が
露出て、鼠の穴も出來ている。
勘次は
炭のやうに
成つた
痩せた
柱や
梁を
垣根の
側に
積んだ。
彼は
其の
新しい
手桶へ
水を
汲んでまだ
火の
有り
相な
梁や
柱へばしやりと
其の
水を
掛けた。
彼は
灰を
掻き
集めて
處々圓錘形の
小山を
作つた。