いか)” の例文
取たることまで逐一ちくいち訴へ呉ん邪魔じやませずと其所そこひらいて通しをれとのゝしるを段右衞門はいかおのいかして置ば我が身の仇なり覺悟をせよと切付るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
殿とのさまにねがひまする、是非ぜひともお成敗せいばいくださりませい。ロミオはチッバルトをころしたからは、いかしてはおかれませぬ。
んなやついかしてくよりたゝきころすはう世間せけんのためだ、おいらあ今度こんどのまつりには如何どうしても亂暴らんぼう仕掛しかけとりかへしをけようとおもふよ、だからのぶさん友達ともだちがひに
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
祐信すけのぶ長春ちょうしゅんを呼びいかして美しさ充分に写させ、そして日本一大々尽だいだいじんの嫁にして、あの雑綴つぎつぎの木綿着を綾羅りょうら錦繍きんしゅうえ、油気少きそゝけ髪にごく上々正真伽羅栴檀しょうじんきゃらせんだんの油つけさせ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
かれすでに罠に落ちたる上は、俎板まないたの上なるうおに等しく、殺すもいかすも思ひのままなり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
「何をしようと、わしの勝手だ。夫が妻を、いかさうが殺さうが。」
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
「殺そうといかそうと料簡次第だ」
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
兎角とかく後難こうなんおそろしさに否だと申て立去たちさらんと致せし時この大事を見られた上はいかして置れぬ言ことをきかずばいのち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「何をしようと、わしの勝手だ。夫が妻を、いかそうが殺そうが。」
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
殺せば兩人の口より密計みつけい露顯ろけんに及は必定ひつぢやうなりされば兩人ともいかし置難し無益むやく殺生せつしやうたれど是非ぜひに及ばず此兩人をも殺害せつがいすべしさてかの兩人を片付る手段といふは明日各々方に山見物させ其案内あんないに兩人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)