“綾羅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょうら52.0%
りようら20.0%
うすもの16.0%
きら12.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この淡紅色たんこうしょくの薄さはあたかも綾羅りょうらすかして見たる色の如く全く言葉もていひ現しあたはざるほどあるかなきかの薄さを示したり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
武者むしやぶりいて、これをなじるに、つま綾羅りようらにだもへざるさまして、ちつともらずとふ。またまことらざるがごとくなりけり。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
二十歳はたちか二十一、二とも思われる、女の姿のまた窈窕あでやかさ! しなやかな首筋はすんなりと肩へ流れて、純白女神のごとき白絹の綾羅うすものを装うていた。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
こと更にらみて綾羅きらをかざり、一昨日出そろひしと聞く某の芝居、狂言も折から面白き新物の、これを見のがしてはと娘共の騷ぐに、見物は十五日、珍らしく家内中うちゞうとの觸れに成けり
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)