“殺害”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せつがい60.0%
さつがい25.7%
あやめ2.9%
ころ2.9%
ころし2.9%
せつがひ2.9%
やッつけ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「一時の痴情で、お雪を、殺害せつがいしたものの、後になって、悔いの涙を流したものと推察いたします。唖男の申し立てもその通りです」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なにかの屍体したいを発見したのだ。けものか? あるいは仲間割なかまわれした悪漢どものひとりが、殺害さつがいされたのかもしれない」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
「清高も青くさい。なぜ、出雲、伯耆で何郡をくれるぐらいな言質をとっておかないのか。……帝は殺害あやめまいらせて候う、と注進におよんだあとのはなしではが悪い」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はなし如何にも差迫さしせまりたる體に見せければ兩人とも流石さすが伯父をぢのことゆゑ兩親ふたおやとも此叔父をぢ殺害ころされしとは夢にも知らず特に母が病氣ときゝ姉妹はらから二人にて心一ぱい出來できほど合力がふりよくに及びければ強慾がうよく非道ひだうの長庵は能き事に思ひ毎日々々の樣に無心に行ける程にはては丁山小夜衣も持餘もてあましてことわりを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
成し馬は外につないで有る樣子なり重四郎是を見て此者が金飛脚かねひきやくにて今夜子刻過こゝのつすぎ丑刻頃やつごろには立つと云ふはなしなればあけ寅刻過なゝつごろには鈴ヶ森へ懸るは必定なりどくくらはゞ皿迄さらまでと云ば今宵彼を殺害ころしして金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
殺し金子きんす五百兩うばひ取其のちなほ同所どうしよにて三五郎をも殺害せつがひ致し候段重々ぢう/\不屆至極ふとゞきしごくに付町中まちぢう引廻ひきまはしのうへ千住小塚原に於て獄門ごくもんおこなふ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
力瘤ちからこぶを叩けば、得三は夥度あまたたびこうべを振り、「うんや、汝には対手が過ぎるわ。敏捷すばしこい事ア狐の様で、どうして喰える代物じゃねえ。しかしすきがあったら殺害やッつけッちまえ。」
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)