“狒狒”の読み方と例文
読み方割合
ひひ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝になっての壮い木客は、谷の前方の声のしていた方へ往ってみた。そこに杉の大木があって、その根元に大きな狒狒ひひが口から血を吐いて死んでいた。
死んでいた狒狒 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
就中なかんずく狒狒ひひ型」「猩猩しょうじょう型」なぞいうものがありますが、もうこの辺になると、のんだくれの異名か好色漢の綽名あだなか、又は進化論者が人類侮辱の刷毛序はけついでにつけた醜名しこな
鼻の表現 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
この市につどうもの、すべて、むさぼりくらうこと豚のごとく、さかんなること狒狒ひひのごとく、およそわれに益するところあらむと願望するの情、この市に住むものたちより強きはない。