くひ)” の例文
卯平うへい久振ひさしぶり故郷こきやうとしむかへた。彼等かれらいへ門松かどまつたゞみじかまつえだたけえだとをちひさなくひしばけて垣根かきね入口いりくちてたのみである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ここだと云はないばかりにほとばしつて來た儘に、渠はおのれの妻が裏店うらだなのかかアか何かのやうに、燒けぼツくひじみた行爲に出た不埒ふらちを述べた。
もちろんこの小屋こやけたりこわれたりして、今日こんにちまったくのこつてをりませんが、その土臺どだいくひだけがみづなかのこつてゐるのです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
ペエテルの観察した所では、このクリストフと云ふ男はひよろ長い枯木のやうなもので、それが頸と足首との二箇所で丈夫なくひに縛り附けてあるのである。
老人 (新字旧仮名) / ライネル・マリア・リルケ(著)
あゝ僧達よ、汝等の禍ひは……我かくいへるもその先をいはざりき、これ三のくひにて地に張られし者ひとりわが目にとまれるによりてなり 一〇九—一一一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
新潟にひがたより三里上りて赤塚あかづか村といふあり、山のところ/″\にくぼみをなしたるあり、こゝにくひをたてゝ細糸ほそいとあみをはりて鳥をとる、これを里言に赤塚あかづかの天の網といふ。
*くすべしくひを植うる如、他部は地上に横はる、 565
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
色鮮やかにゑどりたるくひに結ひつけ射止めたり。
しもつ瀬に まくひを打ち
中央ちうあう青竹あをだけ線香立せんかうたてくひのやうにてられて、石碑せきひまへにはひとつづゝ青竹あをだけのやうなちひさなたなつくられた。卯平うへい墓薙はかなぎむれくははつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
あすこのかべけてあるをごらんなさい。のこつてゐた土臺どだいくひから想像そう/″\して湖上住居こじようじゆうきよ小屋こやいたものであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
我曰ふ、悲しめる魂よ、くひの如く插されてさかさなる者よ、汝誰なりとももしかなはばことばいだせ 四六—四八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
濠穿たれぬ、其中に多くのくひは植ゑられぬ、 350
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
ちひさなくひ毎日まいにちみづためやはらかにされてつちへぐつとふかくはひつた。かぎふか釣瓶つるべ内側うちがはのぞいてたので先刻さつきよりも確乎しつか釣瓶つるべめた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
その證據しようこにはそのくひのある附近ふきんつてますと、當時とうじ人間にんげんおとしたりてたりした石器せつき土器どきまでが發見はつけんされ、ものるいまでが、よくのこつてをりました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
塹濠穿ち、濠中にあまたのくひを植えつけぬ。
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)