“簀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
80.4%
さく6.5%
4.3%
すのこ4.3%
あじか2.2%
2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
塩ブロ、石ブロなどのほかに、小屋がけして石をしきつめ、この石を焼いて水をかけて蒸気をだし、その上にをしいて蒸気浴をする。
人生三つの愉しみ (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
翌年壬午の秋毅堂は胃癌を患い、まくらに伏すこと三旬あまり、その年の十月五日にさくえた。享年五十八である。碑文に
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「どうしたのだらう、ね、下の庭に戸締りも何もしてないぜ。ただよしを立て擴げて、細い横木で押さへてあるだけだ。」
川崎屋をすこし離れたところの並びの側に空地があって、そこにはすのこにつけた海苔のりを並べて乾してあった。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
『言海』にカルコはあじかの種類で軽籠の義なるべく、これをもって物を運ぶゆえに人をもまたカルコといったのだろうとあるが、単にカルイ子とも解せられぬことはない。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
功を一くということがある。親父は堅人に相違ないが、僕と違って、円転滑脱の才が利かない。場合によっては、市※さんと同じように妙な理窟を言いだす。
勝ち運負け運 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)