“あじか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
海驢16.7%
海獺8.3%
海鹿8.3%
8.3%
8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
沙を運ぶ者は、ざるに容れておうこで担い、礁の破片を運ぶ者は、大きなあじかに容れて二人で差し担ってくのであった。
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
全く内地にもすくない水郷だという感じが私を喜ばせた。海驢あじかのように黒くて大きな流木も浮んで見えた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
「いいえ、大丈夫、とらの刻までは海獺あじかめて、ここに寝ていたって警察なんぞ、と六尺坊主がいったんです。」
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大利根を左、海鹿あじか島を右に、鹿島灘かしまなだへ出て銚子、矢田部。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
『言海』にカルコはあじかの種類で軽籠の義なるべく、これをもって物を運ぶゆえに人をもまたカルコといったのだろうとあるが、単にカルイ子とも解せられぬことはない。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
きょからしょうへと出る途すがら、子路が独り孔子の一行におくれて畑中のみちを歩いて行くと、あじかになうた一人の老人に会った。子路が気軽に会釈えしゃくして、夫子を見ざりしや、と問う。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)