“如(も)” の例文
如(も)し誓いを渝(か)えたら親が死んで土に埋り腐って松三本生えるという意と聞いたごとく、サンタル人はもと虎を祖先と信じたのかと思う。
季氏、閔子騫(びんしけん)をして費の宰たらしめんとす。閔子騫曰く。善く我が為めに辞せよ。如(も)し我を復びする者あらば、則わち吾必ず汶(ぶん)の上(ほとり)に在らんと。——雍也篇——
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
如(も)し求(もと)む可(べ)からずんば、吾(わ)が好(この)む所(ところ)に從(したが)はん。(六〇)歳(とし)寒(さむ)うして然(しか)る後(のち)松柏(しようはく)の凋(しぼ)むに後(おく)るるを知(し)る
求と唯(いえど)も則ち邦に非ずや、安(いずく)んぞ方六、七十如(も)しくは五、六十にして邦にあらざるものを見ん。赤と唯(いえど)も則ち邦に非ずや、宗廟と会同とは諸侯にあらずして如何せん。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
向日葵(ひまわり)、毎幹(まいかん)の頂上(ちょうじょう)に只(ただ)一花(いっか)あり、黄弁大心(おうべんたいしん)、其(そ)の形盤(ばん)の如(ごと)く、太陽に随(したが)いて回転す、如(も)し日が東に昇(のぼ)れば則(すなわ)ち花は東に朝(むか)う、日が天に中(なか)すれば則(すなわ)ち花直(ただ)ちに上に朝(むか)う
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
想ふにベルナルドオ如(も)し日記を作らば、また我筆に倣(なら)はざることを得ざるならん。そも/\「アルベルトオ」座といへるは、羅馬の都に數多き樂劇部の中にて最大なるものなり。
更に「如(も)し人を殺すを嗜(たしな)まざる者有らば、天下の民皆領(くび)を引いてこれを望まん、誠にかくの如くんば民のこれに帰する由(な)ほ水の下(ひく)きに就くが如し、沛然(はいぜん)として誰か能(よ)くこれを禦(ふせ)がん」
永久平和の先決問題 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
信曰く、殿下爾(しか)したもう無かれ、まことに事あらば当(まさ)に臣に告げたもうべし、殿下もし情(じょう)を以て臣に語りたまわずば、上命あり、当(まさ)に執(とら)われに就きたもうべし、如(も)し意あらば臣に諱(い)みたもう勿(なか)れと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
(五八)子(し)曰(いは)く、『道(みち)同(おな)じからざれば相爲(あひた)めに謀(はか)らず』と。亦(また)各〻(おのおの)其志(そのこころざし)に從(したが)ふ也(なり)。故(ゆゑ)に(又 )曰(いは)く(五九)『富貴(ふうき)如(も)し求(もと)む可(べ)くんば、執鞭(しつべん)の士(し)と雖(いへど)も吾(われ)亦(ま)た之(これ)を爲(な)さん。 ...
子曰く、吾一日爾(なんじたち)に長ぜるを以て(対えずして)已(や)むことなかれ、(なんじたち)居(つね)に則ち(人皆)吾を知らずという、如(も)し爾(なんじたち)を知りて(用うる)あらば則ち何をか以(な)さん。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
求よ爾は何如(いかん)。対えて曰く、方六、七十、如(も)しくは五、六十(里の国)、求之(これ)を為(おさ)めば三年に及ばん比(ころ)、民を足らしむべし、その礼楽の如きは以て君子を俟(ま)たん。赤よ爾は何如。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)