“真如”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞如
読み方割合
しんにょ90.9%
しんによ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あらゆる煩悩と執着とを断って、真如しんにょの生活に入る道場だ。そう思い返すと、俊寛は生れ変ったような、ほがらかな気持がした。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
実と虚と相接するところに虚実を超越した真如しんにょの境地があって、そこに風流が生まれ、粋が芽ばえたのではないかという気がするのである。
映画雑感(Ⅶ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
(演説の調にて)法相真如しんによといふといへども之れ仏陀乃至伝教等沙門の頭を写したる幻の塔、夢の伽藍、どうせ人の頭より出たるほどのもの故、学んで悟られぬ筈はおりない。悟といふはやくない徒労。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
平田篤胤ひらたあつたねの俗神道大意に、真如しんによ無明むみやうハ生ズルトイフモイトイト心得ズ、真如ナラムニハ無明ハ生ズマジキコトナルニ、何ニシテ生ズルカ、其理コソ聞カマホシケレ……とあったのを覚えていますが
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)