『百物語（ひゃくものがたり）』

何か事情があって、川開きが暑中を過ぎた後に延びた年の当日であったかと思う。余程年も立っているので、記憶が稍おぼろげになってはいるが又却てそれが為めに、或る廉々がアクサンチュエエせられて、翳んだ、濁った、しかも強い色に彩られて、古びた想像のし …

著者	森鴎外
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「中央公論」1911（明治44）年10月
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約26分（500文字/分）
朗読目安時間	約42分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

交（まじわり） 空（むなし） 冷（ひやや） 染（じ） 摩（ず） 為（た） 先（さ） 出（いで） 極（ごく） 嘲（あざけり） 越（ご） 翳（かす） 傍（わき） 出立（いでたち） 金釵（きんかん） 升（のぼ） 却（かえっ） 原来（もとより） 蔵（くら） 恰好（がっこう） 懐（いだ） 或（あるい） 畔（くろ） 癒（い） 魚（うお） 並（なみ） 中爺（ちゅうじ） 燈籠（どうろう） 頓着（とんちゃく） 穏（おだやか） 附合（つきあい） 渦巻（うずまき） 醒（さま） 連（つれ） 死期（しご） 喜（よろこび） 嘘（ふ） 習（ならい） 好（よ） 暇乞（いとまごい） 客観（かっかん） 攫（つか） 揶揄（からか） 川面（かわづら） 己（おれ） 自惚（うぬぼれ） 度（たび） 廃（や） 捩（ねじ） 心（しん） 怪物（ばけもの） 蛼（こおろぎ） 痕（あと） 盥（たらい） 目貫（めぬき） 直前（すぐまえ） 眺（なが） 睜（みは） 睨（にら） 瞬（またた） 祟（たた） 稍（やや） 稟賦（ひんぷ） 穉（おさな） 穿（は） 窺（うかが） 竦（すく） 笑顔（えがお） 筈（はず） 箒（ほうき） 簾（すだれ） 紗（しゃ） 紺絣（こんがすり） 縞（しま） 縞絽（しまろ） 繋（つな） 繞（めぐ） 繭紬（けんちゅう） 纏（まと） 羨（うらや） 耗（へ） 聡明（そうめい） 肱枕（ひじまくら） 背後（うしろ） 胡坐（あぐら） 艘（そう） 艣（ろ） 艫（とも） 艱（なや） 若（も） 萱（かや） 葦（あし） 陸（おか） 銘撰（めいせん） 鎖（とざ） 間（ま） 雑沓（ざっとう） 雪蹈（せった） 鉋屑（かんなくず） 隅（すみ）

題名が同じ作品

百物語 （新字新仮名）／ 岡本綺堂 （著）