“直前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すぐまえ50.0%
すぐまへ25.0%
ちょくぜん12.5%
ぢきぜん12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
婚礼の前に絵を見せるという話は我国にもあるが、それを少し早めるのである。早めるのは、婚礼の直前すぐまえまで待っては、その内に間違があるというのである。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
寺の直前すぐまへに立つたのでは容易に大きな塔の全体が眼にらないので僕等四人はその広場の上を後退あとしざりしながら眺めるのであつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
ところが、別府司令官は、直前ちょくぜんまで、参謀長を、激しい語調で呶鳴どなっていた筈だった。おお、これはどうしたことだろう。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
われ等も一應はかうべをかたむけたが、勇猛直前ぢきぜんは勇士の本意、たとへば風を剪つて飛ぶ矢のごとくで、おのれが向はんとするところへ向ふよりほかはござるまい。
佐々木高綱 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)