“蛼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こおろぎ47.8%
こほろぎ26.1%
いとど13.0%
いとゞ4.3%
こうろぎ4.3%
ひぐらし4.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奥州の夜寒にこおろぎもこの頃は鳴き絶えて、庭の銀杏いちょうの葉が闇のなかにさらさらと散る音がときどきに時雨しぐれかとも疑われた。
半七捕物帳:33 旅絵師 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
少し目の慣れるまで、歩きなやんだ夕闇ゆうやみの田圃道には、道端みちばたの草の蔭でこおろぎかすかに鳴き出していた。
百物語 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
轡虫くつわむしだの、こほろぎだの、秋の先駆であるさまざまの虫が、或は草原で、或は彼の机の前で、或は彼のとこの下で鳴き初めた。
「だつてこほろぎが居るところには狐も居ようといふものぢやないか。」
わが哀慕雨と降る日にいとど死ぬ蝉死ぬとしも暦を作れ
晶子鑑賞 (新字旧仮名) / 平野万里(著)
わが哀慕雨とふる日にいとど死ぬ蝉死ぬとしも暦を作れ
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
初冬の宵の寂しさに、臺所の障子のかげに、細々といとゞのなく頃である。
秋も段々に末になって伝馬町の牢屋でも板間の下でこうろぎが鳴いた。
黄八丈の小袖 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
またひぐらしのなく頃となつた
(旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)