艶書えんしょ
岸島出三郎はその日をよく覚えている。それは宝暦の二年で、彼が二十一歳になった年の三月二日であった。よく覚えている理由は一日に二つの出来事があったからで、その一つは道場の師範から念流の折紙をもらったこと、他の一つは新村家の宵節句に招かれたこと …
作品に特徴的な語句
じょ こだ いろ いで ぶみ ぶん 呻吟うめき 朝食あさしょく 燈火とうか のの 不躾ぶしつ あるじ 仕舞しまい つぶ 喉頭のど おんな きま 斬合きりあ 殿との 沓脱くつぬ あかり げん 花街かがい 芸妓げいぎ 角万かどまん つど 馬廻うままわり ずし 七重ななえ 下緒さげお そば かさ 公卿くげ 出府しゅっぷ 切尖きっさき とき 加判かはん 半減はんげん 参勤さんきん 双眸そうぼう おし のど 喧嘩けんか うわさ はや 国許くにもと 垂加すいか 太刀たち 太腿ふともも めい 嫉妬しっと 宝暦ほうれき 実家さと ふう 展墓てんぼ じょう 広汎こうはん 座持ざもち 従妹いとこ 微塵みじん 念流ねんりゅう 悪戯いたずら 手毬てまり てのひら 改易かいえき ふみ 昂奮こうふん さら 本床ほんどこ 机辺きへん 林相りんそう なにがし 柾木まさき ふくろう 棲家すみか わん けが 河岸かし 溜息ためいき 瀕死ひんし 焼酎しょうちゅう 燈火ともしび 燭台しょくだい 父子おやこ 狼狽ろうばい 生毛うぶげ うと さかずき まぶた 矢立やたて ざる 筆癖ふでぐせ かんざし 縹緻きりょう うらや つんぼ 股立ももだち ひじ
題名が同じ作品
艶書 (旧字旧仮名)泉鏡太郎 泉鏡花 (著)