“筆癖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふでぐせ55.6%
ふでくせ44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
筆癖ふでぐせは裏から見るとはっきりすることがある、彼は資料集めをするときに、よく古文書を同じ方法で判別したことがあった。
艶書 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そこには、さっきの無気味な手紙と寸分違わぬ筆癖ふでぐせをもって、彼女の名宛なあてが書かれてあったのだ。
人間椅子 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
(此書は今天保十年より五百廿年前元亨二年東福寺の虎関和尚の作なり)かゝる奇怪の事を記すは仏者の筆癖ふでくせなりと、安斎あんさい先生もいへり。
用紙をしらべ筆蹟を検べて見たが、何の思い当る所もない。福田氏の知り合いには、一人もそんな筆癖ふでくせの男はいないのだ。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)