筆癖ふでぐせ)” の例文
筆癖ふでぐせは裏から見るとはっきりすることがある、彼は資料集めをするときに、よく古文書を同じ方法で判別したことがあった。
艶書 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そこには、さっきの無気味な手紙と寸分違わぬ筆癖ふでぐせをもって、彼女の名宛なあてが書かれてあったのだ。
人間椅子 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「この右下がりの筆癖ふでぐせは、お前に解らないはずはあるまい」
「この右下がりの筆癖ふでぐせは、お前に解らない筈はあるまい」
「その筆癖ふでぐせに見覺えは無かつたのか」